THE ALFEEの誕生秘話:バンド名の候補と改名の歴史

THE ALFEE2024宣材写真
THE ALFEE公式より

1974年に結成された伝説のロックバンド、THE ALFEE。元々は違うバンド名だったアルフィー。改名の理由やボツになったバンド名の候補は? スペルを変えたりTHEを追加したのはいつ?

本記事では、THE ALFEE誕生の裏側に迫り、バンド名の候補や改名に至るまでの興味深いストーリーをお届けします。

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1974年「コンフィデンス」から「アルフィー」へ

アルフィーのプロデビューは1974年。
桜井さんが高校時代から組んでいた「コンフィデンス」という名前でバンドは活動しており、本人たちは「コンフィデンス」でデビューするつもりでした。

しかし、プロデビューが決まった時点でレコード会社や事務所から改名の話が出てしまったのです。

創始者まさるさん
創始者まさるさん

コンフィデンスだったのに・・・

なぜ?コンフィデンスが改名された理由

コンフィデンスのままデビューできなかった理由は、音楽業界誌に「オリジナル・コンフィデンス」というものがあったからです。通称・オリコン。通称の方ならみんな聞いたことがありますね。

有名なものがあるからか、まぎらわしいからか、コンフィデンスは改名を余儀なくされました。

アルフィー3人が考えたバンド名の候補は?

アルフィーメンバーが考えたバンド名の候補は「シド」だったそうです。ドレミファソラシドの「シド」です。

ちゃんと事務所に提案したのは「シド」でしたが、堂本兄弟ではこんなことも言っていましたよ。

「バンド名、俺たちもいろいろ考えたのに全部ボツだったんだよ」と語り始めるアルフィー。
「“がくや姫”とか“レッド・ツベルクリン”とか」とふざけたバンド名をあげ、「そんなバンド見たかった~!」とスタジオの爆笑をさらっていました。

がくや姫はかぐや姫の文字り、レッド・ツベルクリンはもちろんレッド・ツェッペリンの文字りです。

このバンド名もメンバー内で笑いながら話してたんじゃないかなあ

アルフィーのことなので、きっと、この冗談みたいなバンド名もメンバー内で笑いながら話してたんじゃないかなあと想像できますね♥

メンバーの意見は無視してアルフィーへ

いろいろ候補を考えた高見沢さん、坂崎さん、桜井さんの3人ですが、メンバーの意見は無視して、バンド名は「アルフィー」になりました。考えたのはディレクターだったそうです。

アルフィー、最初のスペルは「ALFIE」だった

今アルフィーのスペルは「ALFEE」ですが、デビュー当時は「ALFIE」でした。
「ジ・アルフィー」の「THE」もついていません。

1979年、スペルを「ALFEE」に変更

改名してプロデビューしたアルフィーでしたが、デビューは簡単に言うと、失敗。シングルの発売中止などに見舞われ、低迷期が続きます。

しかし、アルフィーはライブ活動を地味に続け、持ち味の3声コーラスを生かし、アコースティックグループとして再出発しました。

この1979年にスペルを「ALFIE」から「ALFEE」に変更しました。当時のキャッチコピーは“透明感あふれるハーモニーが、いま蘇る”だったそうです!

1986年、THEを追加して「ジ・アルフィー」に

1986年はアルフィーが乗りに乗った年です。「メリーアン」「星空のディスタンス」で有名になり、出す曲は次々にヒット。伝説の10万人コンサートも1986年のことです。

この記念すべき年に、よりバンドらしさを意識し、バンド名を“THE ALFEE”に改めました。

THE BEATLESにもついている“THE”ですね。

日本人の8割は、母音の前のTHEを「ザ」ではなく「ジ」という英語のルールを「ジ・アルフィー」から学ぶと言います!(アルフィーファンの妄想。でもあながち間違ってもない)

さて、アルフィーのバンド名が「コンフィデンス」から現在の「THE ALFEE」に至るまででした。スペルなどの細かい変更ですが、アルフィーは実は3回の改名をしてきてるんですね。

「アルフィー」の意味や由来は?

バンド名を自分たちで決められなかったアルフィー。

デビューは自主的ではなく、わりと周囲に用意されたデビューだったのです。当時はアイドルを売り出す事務所の方がアーティストより力が強かったそうです。時代ですね。

だから、色々な番組で「バンド名の由来は?」とか「アルフィーの意味は?」とか聞かれても、3人は「知らない」と答えています。理由はつけられるだろうに正直な人たちです…。

一説によると「ある日突然」の「ある日」が由来だと言われています。ある日→アルヒー→アルフィーというわけです。

実は運勢のいい最高の名前

アルフィーという名前は実はパワーネームなんです。姓名判断やニックネーム判断などで調べてみたんですが、「アルフィー」でも「ALFEE」でも「THE ALFEE」でも字画が非常にいいのです。

アルフィーメンバーは事務所の意向を受け入れる形でスタートしたのですが、実は運勢のいい名前だったんですね。

こだわらずに受け入れたから今がある

のんきなアルフィーが好き

アルフィーのバンド名の由来や改名の歴史についてお送りしましたが、いかがでしたでしょうか?

アルフィーっていい名前ですよね。あ行で最初に出てくるし、音にしたときの響きもかわいいし、字面の「THE ALFEE」もカッコイイ。そして、運勢もいい。

もしかしたら、アルフィーの3人が健康で50周年健全にバンド活動を続けてこられたのは、バンド名のおかげも少しあるかもしれません。

アルフィーメンバー3人のいいところは、「受け入れてきたこと」です。バンド名にしても、デビューにしても、まずは受け入れてやってきた。

自我を出すのがアーティスト、という考えもありますが、アルフィーは3人ともあまり自我を出さない性格です。ゆるっとしてる。そして、自己主張するよりも目の前にあることを一生懸命やる。

もし、アルフィーが自我を通してバンド名を「シド」にしていたり、改名するならデビューしないなどと反抗していたら、今のようなアルフィーは存在していないかもしれませんね。

参考文献:THE ALFEE 35th Anniversary Cyclopedia Box

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