病弱美少年・80年代ALFEE高見沢さんの魅力
右側(客席から見て)のなにやらアンニュイな美少年は、ギター&ボーカルの高見沢 俊彦(たかみざわ としひこ)さんです。
今でこそ煌びやかな衣装に身を包み、元祖王子様として、そしてアルフィーのリーダとして存在感を放ちまくっている高見沢さんですが、デビュー当時はこんな感じでした。色白なせいか、今ほど喋らないせいか、病弱そうにすら見えますね。(※本当は昔からメンバー1の体育会系です)
高見沢さんが真ん中に立っていたり、1人だけギターを持たずにハンドマイクで歌っている映像もあります。実は、これはプロデュース側の意向で、高見沢さん本人やメンバーの希望ではありません。簡単に言うと、たかみーのルックスを見たプロデューサーが「お前がメインだ」と決めたらしいのです。売るためにですね。
高見沢さんはギターが弾きたかったので、ハンドマイクでメインボーカルは嫌だったそうです。そのため、初期の映像は生気がないのかもしれませんw また、当時はピッチが不安定と言われることもありました。
でも、高見沢さんの魅力は、そもそもカラオケマシーンが高得点を出すような類いの“正確さ”ではないと思うのです。
動画の29:58辺りから(夜のヒットスタジオ「SWEAT&TEARS」&「ff」)をご覧下さい。
確かに最初のピッチは不安定なところもあるかもしれません。でも、30:22あたりから急に高見沢さんのスイッチが入るところまで見てください。
いっきに空気が変わり、会場を巻き込んでいます。私も流し見していた動画の手をここで止めて見入ってしまいました。
これが! これが高見沢さんの芯の部分だと思います。周りを巻き込むカリスマ性、力強さ、ロック魂。
もともと高見沢さんは体育会系で熱血漢なのですが、外見は色白な肌に繊細な顔立ちと高い声…。結構、見た目と中身とのギャップがあります。「高見沢は見た目で言われることが多いけど、本当は違うんだ」と坂崎さんも初期のビデオで語っていました。
高見沢さんの魅力は、内に秘めた激しさとカリスマ性にあります。
歌がうまい人はいくらでもいますが、周りの人を刺激し、魅了できる人は多くありません。こういうのって天性ですよね。
(一応言っておくと、高見沢さんのボーカルは今の方が格段に良いです! 声や音程がデビュー当時に比べて安定して上手くなっていくのはどのアーティストにも言えて、もちろんなのですが、それだけじゃなく、たかみーの場合は70歳を迎えてなお、毎年パワーアップしてるというか。うまく言えませんが、年々ボーカリストとして魅力的になっていっています。これは長くなりそうなのでまたいつか別の記事を。)
話を元に戻すと…
でも、坂崎さんや桜井さんとうまくいっているのは、高見沢さんが激しいからではなく、2人と同じような優しさ・ゆるさw・気遣いを持っているからでもあります。それについては、今から詳しく語りますね。
3人仲良しで気取らないのがALFEEの魅力
さて、いろいろ見てまいりましたが、こんなちぐはぐで不思議な3人がなぜ売れたのか(笑)
楽曲の良さ、3人でスイッチボーカルできるところ、ギタープレイ…色々あるかと思いますが、ここはあえて『3人の人柄』と答えてみましょう。
というのも、実力については、アルフィー自身が、高「ミュージシャンとしてそこそこ」坂「本当にたまたま売れた」桜「3人とも平凡だからよかった」口々にこんなことを言って笑っています。今は日本一のライブ数を誇るバンドなのにね。
そんな気取らないところがアルフィーの一番の魅力なんです。売れても変わらない。3人で一緒に笑ってる。
昔の映像を見ると、一番の美声を持つ桜井さんが歌わせてもらえずにギターを持たされ(ちなみに弾けないのでフェイク笑)、ギターが得意な高見沢さんがハンドマイクを持ちメインで歌わされています。これはたかみーの美ルックスを見たプロデューサーの判断で、時代ですね…。そういう状況で自分たちの意向とは違うスタートだった3人。普通なら、イライラしてメンバー仲が悪くなるところです。普通なら、後から入ってきた高見沢さんにボーカルを取られたら、桜井さんは高見沢さんに妬いたり、怒ったりするでしょう。
でも、3人は違います。怒っても矛先はメンバーには向かわない。3人はいつだって仲良しなんです。
「ギター弾きてえよ」「俺だって歌いてえよ」と楽屋でブツブツ言うだけで、ケンカにはならない。一緒に飲みに行って、一緒に酔い潰れる。そのうち一緒に頑張る。これは本当に稀なことだと思います。
桜井さんは穏やかな性格で、高見沢さんは長続きの秘訣を「桜井の人柄のおかげ」と公言しています。一方、高見沢さんは当初ルックスがもてはやされ、結果的に桜井さんのボーカルを奪ってしまいました。これで高見沢さんが嫌なヤツなら他の2人から嫌われるところだけど、2人は誰よりも高見沢さんの味方です。高見沢さんの努力や悔しさは他の2人が一番よく分かってる。(ちょっと横道に逸れますが、2人は高見沢さんのルックスも素直に褒めます。ホントに美形だよな〜!なんて。笑)高見沢さんもまた、2人を信頼していて、とても大切にしているのです。
そして、坂崎さんは根っから明るくてあまり細かいところを気にしない性格です。高見沢さんと桜井さんは根が真面目で心配性なところがあるみたいですが、坂崎さんが「大丈夫だよ、やってみりゃいいじゃん」と言ってくれる。3人一緒なら頑張れる。それがアルフィーなんです。
だから、そんな3人を応援したい人たちが集まる。
グループのメンバーが本当に仲がいいのか?って、素人にもなんとなく伝わってしまうものなんですよね。芸能人の素顔は分からないけど、なんとなく見てて不安になるグループと癒やされるグループがいたりするもの…。アルフィーを見ると、メンバー同士が信頼し合って、長年経っても大切にしているのが分かるんです。だから、見てるとみんな安心するんですね。
THE ALFEEは、2024年で50周年を迎え、メンバーは古希の70歳に突入しました!
それでも3人は集まると変わらずにキャッキャッしています。見た目も心も関係性も変わらない。大御所になってもいばることもなく、学生のような新鮮さをずっと持ち続けている奇跡のグループです。70歳のロックミュージシャンがまだキャーキャー言われてるなんてすごいことですよね。3人が作る平和な世界や音楽に惹かれて、若い人たちのファンも増え続けています。(若いかはさておき)私もその1人です。
以上、アルフィーがなぜ売れたか? 今でも売れ続けているか? をメンバーの魅力と共に紹介しました!
個人的な見解&色んな過去の記事をバラバラに参考にしてるので、ちげーよ!と思う先輩ファンの方もどうかご容赦ください。
長文読んでいただき、ありがとうございました。
コメント
[…] 人徳。芸能界でアルフィーが活躍していくための基盤は坂崎さんが作ったと思います。アルフィー内での坂崎さんの役割は「宣伝部」です。参考:THE ALFEEの魅力って?アルフィーはなぜ売れた? […]